



Director's Dental Blog
公益社団法人 日本口腔外科学会 認定医
特定非営利活動法人 日本顎咬合学会 会員
公益社団法人 日本口腔インプラント学会 会員
ILSC即時荷重研究会 理事
千葉県船橋市 船橋森谷歯科クリニック院長
歯科医師 丸林浩太郎
歯科衛生士 高波可奈子
こんにちは!千葉県船橋市の歯医者、船橋森谷歯科クリニック歯科衛生士の高波可奈子です。
前回のお話は、「正しい舌の位置」というお話でした。
「正しい位置に舌を置く」という、たったそれだけのことが、実は 呼吸の質・見た目にまで影響するんですね。
日々の意識とトレーニングで今日からでも、舌の位置は変えられます。
意識しなくても正しい位置に舌を置けるようになるといいですね!
さて今回は、診療でよく質問をいただく赤ちゃんの歯磨きについてお話していきたいと思います。
皆さん、子どもの歯は大人の歯に比べて柔らかく、虫歯になりやすいことをご存知でしょうか。
子どもの歯はいずれ生え変わるからと軽視されがちですが、実はその後に生えてくる永久歯の健康や歯並びに大きな影響を与えます。
だからこそ、子どもの歯が生えた瞬間からケアを始めることが大切です。
最初の歯が生えるのは一般的に生後6か月前後。
この段階では、ガーゼや柔らかいシリコン製の歯ブラシで歯の表面を軽く拭う程度で十分です。
大切なのは「歯磨きの習慣」をつけること。
嫌がる時期に無理やり磨くと、歯磨き自体が嫌になってしまうこともあるので、スキンシップの一環として優しく短時間で行うのがおすすめです。
最初から完璧に磨こうとする必要はなく、毎日少しずつ「口の中を触られること」に慣れていけば大丈夫です。
歯が生え始めてからは哺乳瓶の使い方に注意が必要です。
寝かしつけのために哺乳瓶を長時間くわえさせる習慣は「哺乳瓶う蝕」を招く大きな要因です。
特に糖分を含むミルクやジュースを飲ませたままと寝ると、夜間に唾液の分泌が減ることでむし歯リスクが一気に高まります。
授乳後や哺乳瓶を使った後はなるべく、歯みがきシートや清潔なガーゼなどで簡単に拭ってあげましょう。
• 目的:お口を触られることに慣れさせる
• 方法:授乳後やお風呂のときに、歯みがきシートや清潔なガーゼ、濡らした綿棒で歯ぐきを軽くなでてあげましょう。
• ポイント:強くこすらず、「なでる」イメージ
• この時期は「口に触られること=怖くない」という経験を積むことが大切です。
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• 使用するもの:柔らかいガーゼ、またはベビー用のシリコンブラシ
• 磨き方
1. 授乳や食事の後に、ガーゼで歯の表面を軽くぬぐう。
2. 上の前歯が生えてきたら、歯と歯ぐきの境目も意識して拭う。
3.シリコンブラシをお口の中に入れてブラシが触れることに慣れさせる。
• ポイント
この時期は簡単に、数十秒でOK。
眠いときや機嫌が悪いときは無理せず、短時間に済ませる。
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3. 奥歯が生えてきたら(生後1歳半前後)
• 使用するもの
保護者用の仕上げ磨き歯ブラシ(ヘッドが小さく、毛が柔らかいもの)
• 磨き方
1. 子どもを膝の上に寝かせて頭を安定させる。
2. 歯の表面を「1本ずつ短時間」で磨く。
3. 上の前歯の間と奥歯の咬む面は虫歯になりやすいので丁寧に。
• 仕上げの工夫
磨いたら褒める
なるべく短時間で行う
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• フッ素入り歯磨き剤は0歳からでも使用可能(米粒程度のごく少量)。
• 夜間授乳後は虫歯リスクが高まるため、可能ならガーゼで軽く拭う。
• 甘い飲み物(ジュース、イオン飲料)は虫歯の原因になりやすいのでなるべく控える。
• 間食は時間を決めて与える。
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0歳児からの歯みがきは「汚れを取る」よりも「慣れること」がゴールです。
• 歯が生える前 → 歯みがきシートやガーゼで歯ぐきに触れる
• 生え始め → 歯みがきシートやガーゼでサッと拭う、シリコンブラシで歯磨きに慣れる
• 数本以上 → 保護者による仕上げ磨きをスタート
この時期の歯磨きは習慣づけと楽しく行うことが大切です。
無理なく自然に取り入れることで、将来の虫歯予防と歯医者への抵抗感を減らすことにつながります。
また、歯科医院によるフッ素塗布や定期的なチェックも、乳児期から受けておくと安心です。
子どもの頃から「歯医者さんは怖くない場所」と体験させてあげることで、将来の歯科受診へのハードルも下がります。
船橋森谷歯科クリニックでは歯が生え始めたばかりのお子さんからフッ素塗布を行っています。
歯磨きのことでわからないことなどがあればお気軽にお問い合わせください。
公益社団法人 日本口腔外科学会 認定医
特定非営利活動法人 日本顎咬合学会 会員
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