Director's Dental Blog
公益社団法人 日本口腔外科学会認定医
公益社団法人 日本口腔インプラント学会会員
特定非営利活動法人 日本顎咬合学会会員
ILSC 即時荷重研究会理事
千葉県船橋市 森谷歯科クリニック院長
歯科医師 丸林浩太郎
こんにちは。千葉県船橋市の歯医者、森谷歯科クリニック院長の丸林です。
前回は「歯科助手の仕事ってどんな内容?」といった内容のお話でした。
今回は歯の症状とその時の歯の状態についてお話してみようと思います。
歯に現れる症状には下記のようなものがあります。
・冷たいものがしみる
・温かいものがしみる
・何もしなければ何ともないが、噛むと違和感がある
・何もしなければ何ともないが、噛むと痛い
・何もしなくてもズキズキ痛い
など
・冷たいものがしみる
冷たいものがしみるのはいわゆる知覚過敏の状態です。
知覚過敏はいろいろな状態で起こる可能性がありますが、むし歯ではなくても知覚過敏の症状が出ることもあります。
冷たいものを食べると歯がキーンとすることってありますよね?
冬に水が冷たくなると出やすい症状ですが、むし歯でないことも多く、時間とともに症状が改善することも多くあります。
歯の神経はすべての刺激を痛みとして感じます。
触る、押す、冷たい、温かいなど、皮膚で感じる感覚のすべてを痛みとして感じてしまうんです。
もちろんむし歯が原因で冷たいものがしみることもありますので、心配な場合はやはり歯医者さんに診てもらうことをおススメします。
≪関連情報≫森谷歯科クリニック役に立つ歯の豆知識ブログ『歯が「キーン!」とすることってありませんか??』
≪関連情報≫森谷歯科クリニック役に立つ歯の豆知識ブログ『歯が「キーン!」とすることってありませんか??②』
・温かいものがしみる
温かいものがしみる場合は冷たいものがしみる状態と比べるとあまりよくない状態です。
もちろんむし歯が原因で温かいものがしみることもありますが、むし歯が認められなくてもこのような症状を認めることもあります。
一時的な症状として現れることもあるので、温かいものがしみるからといって必ず歯を削るということはありません。
冷たいものがしみる状態よりはよくないことが多いので、温かいものがしみる場合は歯医者さんに診てもらったほうがよいと思います。
・何もしなければ何ともないが、噛むと違和感がある
嚙むと違和感がある場合、むし歯になっている場合はもちろん、歯周病になっている、歯の根の先に膿が溜まっている(根の先に炎症が起こっている)、歯が割れている、かみ合わせが高いなどが疑われます。
こういった症状が現れた場合は歯医者さんに行きましょう。
レントゲンを撮ったりして、原因を突き止め、必要な処置を行います。
≪関連情報≫歯医者のレントゲン撮影って本当に必要?
・何もしなければ何ともないが、噛むと痛い
噛むと痛い場合は噛むと違和感を感じる場合と似ています。
上記の可能性を疑って必要な検査を行い、必要な治療を行います。
・何もしなくてもズキズキ痛い
ここまでいくとむし歯が歯の神経まで達していることも多く、また歯の神経が死んでしまい、根の先に膿が溜まり急性症状を呈していることも多くあります。
ここまで強い症状が出てしまうと、嫌でも歯医者さんに行くしかなくなってしまいますね。
早めに治療をしないとその後の歯の寿命にも影響が出てしまうこともあります。
歯がズキズキする症状は夜間就寝時に症状が出ることも多く、痛み止めを飲んでも効きづらくなり、どうにもならなくなってしまうことも少なくありません。
≪関連情報≫むし歯になりやすい人となりにくい人、その違いとは?
当たり前と言えば当たり前ですが、症状が強くなるほど歯の状態としては悪くなり、大がかりな治療が必要になります。
そして大がかりな治療になればなるほど、治療も複雑になり治療の回数や治療期間も長くなります。
一番危ないのは強い痛みを感じたのにその後痛みがなくなりそのまま放置するということです。
何か症状を感じたら放置せずに歯医者さんに行って診てもらうことが間違いないですね。
≪関連情報≫むし歯の治療、なぜ回数がかかる?
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