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院長の歯科ブログ

Director's Dental Blog

むし歯になりやすい人となりにくい人、その違いとは?

むし歯になりやすい人となりにくい人

むし歯になりやすい人となりにくい人がいるって本当?

公益社団法人  日本口腔外科学会認定医

公益社団法人  口腔インプラント学会会員

ILSC  即時荷重研究会理事

千葉県船橋市 森谷歯科クリニック

院長 歯科医師  丸林浩太郎

 

こんにちは!千葉県船橋市の歯医者、森谷歯科クリニックの院長丸林浩太郎です。

前回までは2回にわたり、うがい薬についてのお話をしました。

≪関連情報≫歯みがきの際、うがい薬は使ってますか?

≪関連情報≫歯みがきの際、うがい薬は使ってますか?②

 

今回は、むし歯になりやすい人となりにくい人が本当にいるのか?

もしいるならどのような違いがあるのか?

についてお話してみたいと思います。

 

そもそもなぜむし歯になるのか?

むし歯になりやすい人となりにくい人のお話をしていく前に、まずなぜむし歯になってしまうのか、その原因としくみについてお話したいと思います。

 

むし歯の原因は?

お口の中には500~700種類の細菌が常在菌として存在し、歯垢(=プラーク)1mg中に1億もの細菌が存在しています。

そして、むし歯の原因はその中のミュータンス菌という細菌です。

甘い食べ物が原因じゃないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、大元の原因としてはミュータンス菌です。

むし歯が引き起こされる要素の一つとして甘い食べ物があるのですが、それだけではむし歯になることはありません。

 

むし歯を引き起こす3つの要素(+1)

むし歯を引き起こす要素は以下のものです。

1.細菌の存在

2.歯の質

3.

(4.時間

上記の1~3がすべてそろった状態で時間が経過するとむし歯がつくられていきます。

ということは1~3がそろわなければむし歯はつくられないのでしょうか?

実は1~3のうち、1つでもそろわなければむし歯にはならないんです!

それはむし歯がつくられるしくみにあります。

 

むし歯がつくられるしくみ

むし歯はミュータンス菌が食べ物などに含まれる糖を体内に吸収し分解することで酸を生成します。

そしてその酸が歯を溶かし、むし歯がつくられていくのです。

つまり、

ミュータンス菌が存在しなければ、糖を摂取しても酸が生成されないので歯は溶けない

糖が存在しなければ、ミュータンス菌から酸が生成されないので歯は溶けない

そもそも歯自体が存在しなければむし歯にならない

ということなんです。

≪関連情報≫むし歯の原因と予防

≪関連情報≫むし歯の原因と予防②

むし歯になりやすい人となりにくい人がいるというのは本当?

「私、むし歯になりやすいんです」という方、いますよね。

実際にむし歯になりやすい人となりにくい人というのが本当にいるのでしょうか?

もしいるのであればその違いは何なんでしょうか?

 

結論からいうと、むし歯になりやすい人となりにくい人というのはいます。

もちろんそのはっきりした違いもあります。

 

むし歯になりやすい人となりにくい人の違いは?

むし歯になりやすい人となりにくい人の差は以下の要素に左右されます。

1.細菌の数

2.唾液の量と性質

3.歯の組織の質

4.食生活

 

細菌の数

細菌の数はもちろん少ないほうがむし歯になりにくいことはだいたい予想がつきますよね。

細菌の数を減らすために最も重要で基本的でかつ簡単なことは歯みがきです。

 

唾液の量と性質

唾液の量は多いほどむし歯になりにくくなります。

唾液は常に口の中を循環していて、会話をしたりしているうちに菌や食べかすなどを洗い流してくれます。

従って循環する唾液が多いほど口の中の洗浄作用が高くなり、むし歯になりにくくなるのです。

また、唾液には緩衝能といって、ミュータンス菌の産生する酸によって酸性に傾いた唾液を中性に戻す作用があり、唾液の緩衝能が高い人ほどむし歯になりにくくなります。

≪関連情報≫唾液の役割

歯の組織の質

歯の表面はエナメル質というからだの中で最も硬い組織でできています。

そのエナメル質が強いほどむし歯になりにくいんです。

歯の組織の強化に大切なのはやはりフッ化物応用ですよね。

≪関連情報≫歯を強くする「フッ素」って?

食生活

「甘いものを食べるとむし歯になるリスクが高まる」ということは周知の事実ですので、食べ物の種類でむし歯になりやすさが左右されることはわかりますよね。

それ以外にも食生活でむし歯になりやすさにが違いが出てきます。

それは食事の頻度と食事にかける時間です。

ミュータンス菌が糖を分解して酸を産生するため、糖が口の中に存在する時間が少ない(短い)ほうがむし歯になりにくいということが言えます。

とくに“ダラダラ食べ”は非常にむし歯リスクを高めてしまう原因になります。

飲み会など長時間食事をする場合はむし歯リスクが上がってしまいますね。

 

まとめ

いかがでしたか?

むし歯になりやすい人となりにくい人というのはあるにはあります。

しかしそれは体質ではありません。簡単には変えられない要素もありますが、気を付ければむし歯のリスクを下げることができます。

むし歯になりやすい人もなりにくい人もむし歯は予防が大切です。

「むし歯になりやすい」ということを自覚する前に「むし歯にならない」ためにしっかり基礎知識を備えておきましょう!

≪関連情報≫森谷歯科クリニックの予防歯科ページはコチラ

 

公益社団法人  日本口腔外科学会認定医

公益社団法人  口腔インプラント学会会員

ILSC  即時荷重研究会理事

千葉県船橋市 森谷歯科クリニック

院長 歯科医師  丸林浩太郎

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院長丸林 浩太郎

船橋 森谷歯科クリニック 院長

1980年 福岡県福岡市生まれ。
東京歯科大学歯学部卒業後、7年間口腔外科にて勤務。
2014年からの5年間医院の分院長として勤務したのち、2019年に船橋 森谷歯科クリニック院長に就任。

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歯科医師丸林有紀子

船橋 森谷歯科クリニック 歯科医師

1980年 千葉県船橋市生まれ。
東京歯科大学歯学部卒業後、総合病院や歯科医院にて勤務したのち、森谷歯科医院(船橋 森谷歯科クリニックの前身)を前院長から引き継ぎぐ。
「お口の健康は心と体の健康」として患者様と協力しながら予防や治療に取り組む。

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