Director's Dental Blog
歯垢の染め出しについて公益社団法人 日本口腔外科学会 認定医
特定非営利活動法人 日本顎咬合学会 会員
公益社団法人 日本口腔インプラント学会 会員
ILSC即時荷重研究会 理事
千葉県船橋市 船橋森谷歯科クリニック 院長
歯科医師 丸林浩太郎
歯科衛生士 田久保優
こんにちは!
船橋市の歯医者、船橋森谷歯科クリニックの歯科衛生士、田久保優です!
前回は「歯を強くする食べ物」についてお話しました。
今回は、「歯垢の染め出しについて」お話します。
みなさんは歯科医院で歯垢の染め出しをしたことはありますか?
子供の頃に学校などで行なったことがある方も多いのではないのでしょうか。
磨いても磨いても染まった部分がなかなか取れなかったり、しっかり磨いてきたつもりでも思っていたより染まっていたなど感じた方も多いと思います。
染め出し液とは、歯に付着している歯垢(プラーク)を染め出して歯のどこに歯垢が付着しているのかを見えやすくしてくれるアイテムです。
歯垢は、歯と似たような白色や乳白色なのでわかりにくい場合があります。
しかし染め出し液で染め出すことにより、歯垢が付着している部分ときれいに磨けている部分をわかりやすくすることができます。
染め出し液には様々なタイプがあります。
①錠剤タイプ
学校等で行う染め出しには錠剤タイプのものが一般的で、錠剤は準備・方法が簡単なため集団応用として利用されます。
②液体タイプ
液体タイプは取り扱いに注意が必要で、主に歯科医院などで専門家が患者様に対して使用します。
局所的に使用したり、口腔内全体に使用したりして歯垢の付着部位を確認します。
二色性の染色液もあり、青と赤に染め分けます。
新しい歯垢は赤色に染まり、長い間歯ブラシがしっかり当たっていなかった部分にある古い歯垢は青紫色に染まります。
③ジェルタイプ・歯磨剤含有タイプ
ジェルタイプや歯磨剤含有タイプは、歯ブラシにつけ使用します。
ご自宅での磨き残しの確認などに手軽に使用できます。
プラークを染め出すことでむし歯や歯周病の予防に重要な役割を果たします。
定期検診の際に歯科医院で染め出しを行うと、毎日何気なく行っている歯磨きが歯のどこを磨いていて、どこが磨けていないかを実際に目で見て知ることができるので自分の磨き方の癖を理解することができます。
また、ただ赤く染まったところを歯ブラシで落とすだけでなく、どう磨けば効率よく磨けていないところに歯ブラシが当たるのか、など染め出しの情報を元に私たち歯科衛生士が歯磨きのコツをアドバイスしやすくもなります。
そして、染め出すことによりプラークがよく見える状態で歯科衛生士によるクリーニングが行えるのでより確実に歯石や歯垢を取り除くことが可能になります。
歯垢を長い間放置していると、唾液中のカルシウムと結合しだんだんと硬くなっていきます。
歯垢が硬くなったものが歯石です。
実は歯石自体に病原性はないんです。
しかし歯石の表面はサンゴ礁のようにザラザラしています。
そのため、新たな歯垢が付着しやすい環境ができてしまい、口腔内の環境が悪くなりむし歯や歯周病が悪化しやすくなります。
歯垢の染め出しをすることによって、歯垢の溜まりやすい要注意の場所(ご自身のブラッシングが苦手な場所)がわかります。
その部分を丁寧に磨くように心がけることで、染め出し液を使っても最初の時ほど濃い色に染まらなくなってきます。
濃い色に染まらないということは、歯磨きが上達した証拠で、口腔内の環境が良くなり、むし歯や歯周病の予防もしっかりと行えているということになります。
もちろん船橋森谷歯科クリニックでも歯科衛生士による歯垢の染め出し、ブラッシング指導をを行っています。
誰でも上手に効果的な歯みがきを習慣化できるようになりますので、ぜひ頻繁に歯垢の染め出しを行い、歯垢を残さない歯磨きをマスターしてください。
公益社団法人 日本口腔外科学会 認定医
特定非営利活動法人 日本顎咬合学会 会員
公益社団法人 日本口腔インプラント学会 会員
ILSC即時荷重研究会 理事
千葉県船橋市 船橋森谷歯科クリニック 院長
歯科医師 丸林浩太郎
歯科衛生士 田久保優
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