Director's Dental Blog
公益社団法人 日本口腔外科学会 認定医
特定非営利活動法人 日本顎咬合学会 会員
公益社団法人 日本口腔インプラント学会 会員
ILSC即時荷重研究会 理事
千葉県船橋市 船橋森谷歯科クリニック 院長
歯科医師 丸林浩太郎
歯科医師 丸林有紀子
こんにちは。
千葉県船橋市の歯医者、船橋森谷歯科クリニック、歯科医師の丸林有紀子です。
前回のブログは「歯茎が下がるのは年のせい?」という内容でした。
今回は患者さまからのご相談も多い「親知らず」についてお話ししていこうと思います。
当院を受診された患者さまには、すべての方にレントゲン写真をお見せして親知らずの有無、抜歯が必要かをお話ししています。
その際、「この歯まだ痛くないから抜かなくてもいいですよね?」と多くの患者さまに聞かれます。
もちろん抜かなくても問題ない親知らずもたくさんあります。
そもそも抜歯自体、喜んで受けたい方はいないと思いますが…( ;∀;)
しかし患者さまの自覚症状はなくても「早く抜いた方が良い親知らず」も実はかなりあるのをご存知ですか?
「もっと早くに抜歯をしていればこんな大変なことにならなかったのに(涙)」と思う患者さまがたくさんいらっしゃいます。
私たち歯科医師が抜いた方が良いですよとお話しする親知らずは以下の通りです。
①一部でも生えてきていて上手く磨けない親知らず
②炎症を起こしたことがある親知らず
③むし歯になっている親知らず
④接している前の歯がむし歯になっている又はむし歯のリスクが高い親知らず
このうち①②③は患者さまの方から抜いてほしいと希望されることが多いのですが、問題は④のケースです。
【ケース1】
最初に受診された時に横になって埋まっている親知らずがあり、前の歯のむし歯のリスクも高いため抜歯をおすすめしましたが患者さまが希望されず、処置は行いませんでした。
数年後受診された際にはすでにこのような状態で、症状はなかったにもかかわらず、左下の奥歯は神経を抜くことになってしまい大変後悔されていました。
【ケース2】
右上の奥歯の親知らずがぶつかったところからむし歯になっていて、親知らずではなく1本前の歯を抜くことになってしまいました。
親知らずが生え始めた段階で抜いていれば手前の歯は守れたかもしれませんね。
【ケース3】
横向きになった親知らずの抜歯を主訴にいらした方です。
前の歯の根っこに食い込んでいたためCTを撮ると、根の一部が溶かされて無くなっていました。
溶けている部分はお口の中からは確認することが出来ず、痛みもありませんでした。
残念ながら奥歯はむし歯治療が出来ないため、抜歯となってしまいます。
上記のケースの共通点は痛みなどの自覚症状はなく患者さまは気付いていなかったことです。
この様に、自覚症状はなくても抜歯が必要となっていることは多くあります。
では抜歯をするのにベストなタイミングはいつなのでしょうか?
答えは可能な限りお若いうちに抜歯することです。
年齢とともに顎の骨は固く弾力がなくなるため、高齢になればなるほど、同じような親知らずの抜歯も難しくなることが多いです。
また、女性は妊娠、出産の時期は抜歯をすることが難しくなります。
指摘を受けたら可及的に早く抜歯をすることをおすすめします。
親知らずの抜歯は痛いし怖いと思って後回しにしている方も、他の大切な歯まで失うのはもっと怖いことだと思いませんか?
一度むし歯になった歯は二度と元には戻りません。
この様なことを避けるためには、症状が無くても歯科医院を早期に受診し、定期検診を受けることをおすすめします。
また、歯科医師が抜歯をすすめるのには必ず理由があります。指摘をされたら、後回しにせずに早めに抜歯をすることが、他の歯を守ることにもつながります。
船橋森谷歯科クリニックでは、全ての患者さまに親知らずの適切な処置についてお話しし、患者さまの口腔内がより良い環境を保てるようにお手伝い致します。
ぜひご相談ください。
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