Director's Dental Blog
公益社団法人 日本口腔外科学会 認定医
公益社団法人 日本口腔インプラント学会 会員
特定非営利活動法人 日本顎咬合学会 会員
ILSC即時荷重研究会 理事
千葉県船橋市 森谷歯科クリニック 院長
歯科医師 丸林浩太郎
歯科衛生士 花山明日香
みなさんこんにちは!
千葉県船橋市の歯医者、森谷歯科クリニックの歯科衛生士、花山明日香です。
前回は、「森谷歯科クリニックの3種類の歯ブラシについて」というお話でした。
今回は「赤ちゃんのお口の中の細菌」についてお話しします!
先日、定期検診で来院された患者さんにこのような質問をいただきました。
「赤ちゃんのお口の中にはむし歯菌がいないって本当ですか?」
「赤ちゃんでもむし歯になるんですか?」
「いくつからむし歯に気をつけたらいいですか?」
という、赤ちゃんのお口の環境についての質問です。
みなさんも生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にはむし歯菌が存在しない、ということを耳にしたことがあるかと思います。
結論から言うと、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中は無菌状態です。
つまりむし歯菌は存在しないんです!
では、生まれた時はむし歯菌がいないのに、なぜむし歯になってしまうのでしょうか。
またむし歯菌はどこからやってくるのでしょうか。
むし歯菌はお母さんやお父さん、兄弟など赤ちゃんの周りから唾液を通じて感染してしまいます!
主にこのような行為が感染の原因と言われています。
・お箸やスプーン、コップなどの食器類の使いまわし
・お口にキスをする
・食事の際にフーフーしてから食べさせる
・タオルの使いまわし
どれもつい無意識のうちにとってしまうようなことなので注意が必要です。
食器類は各々専用の物を使用したり、自分が口をつけたものを食べさせないなどの対策をとって感染するのを未然に防ぎましょう!
乳歯が生え始めてくるおおよそ1歳7ヶ月~2歳7ヶ月までの約1年間が、もっともむし菌の感染数が増えているということがわかっています。
むし歯の原因となるミュータンス菌が感染しやすい「感染の窓」と呼ばれている期間です。
逆に、3歳までにむし歯菌に感染することを防ぐことができると、大人になってからもむし歯のリスクがぐっと低くなるといわれています。
そもそもむし歯になる原因は4つあります。
・細菌(ミュータンス菌)
・糖質
・歯の質
・時間
この4つが重なったときにむし歯になってしまいます。
むし歯がつくられる流れとしては
ミュータンス菌が感染
↓
ミュータンス菌が増殖
↓
お口の中の糖を分解し、酸をつくる
↓
作り出した酸で歯が溶けてむし歯になる
ミュータンス菌に感染しただけでむし歯になるわけではありません。
ポイントは食べる時間の短縮(ダラダラ食いをしない)、食べたらすぐ歯磨きをしてミュータンス菌の餌となる糖を減らすことです。
また、子どもの歯(乳歯)は大人の歯(永久歯)に比べると未熟で柔らかく、奥歯は溝が深くむし歯になりやすいです。
また生えている途中の歯は歯ブラシが当たりにくくとても磨きにくいので特に注意が必要です!
むし歯についてはこちらのブログも参考にしてみてください👇
むし歯の原因と予防
むし歯の原因と予防②
今回は赤ちゃんのお口の中の細菌についてお話ししました。
赤ちゃんのお口の健康を守るためには、
・食器やタオルを使いまわししない
・熱い食べ物を息でフーフーしない
・家族全員のお口の環境を整える
この3つがとても重要です。
お口の環境を整えるためにも2〜3ヶ月に1度の定期検診で予防することをおすすめします!
また歯科医院でフッ素塗布することで歯自体を強くし、むし歯菌から歯を守ることができます。
歯が生え始める生後6ヶ月頃に、一度歯科医院に訪れてみてはいかがでしょうか!
むし歯菌を感染しないよう徹底するのはなかなか大変ですが正しい知識を身につけ、大切な赤ちゃんの歯の健康を守っていきましょう!
公益社団法人 日本口腔外科学会 認定医
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