Director's Dental Blog
公益社団法人 日本口腔外科学会 認定医
非営利活動団体 日本顎咬合学会 会員
非営利活動団体 日本口腔インプラント学会 会員
ILSC即時荷重研究会 理事
千葉県船橋市 森谷歯科クリニック 院長
歯科医師 丸林浩太郎
歯科衛生士 中島里佳
こんにちは!
千葉県船橋市の歯医者、森谷歯科クリニックの歯科衛生士、中島里佳です。
前回は「むし歯治療の前にやることがある?〜治療計画の重要性について〜」という内容でした。
今回は歯医者で行う麻酔についてのお話です。
針を刺すあの痛み、苦手な人がほとんどだと思います。
先日、臨床歯科麻酔認定衛生士という資格の講習会を受講してきましたのでその報告をしたいと思います!
講習会は、
1.歯科関連法令
2.麻酔に必要な知識と技術
3.偶発症とその対応
4.実習
という内容でした。
1.歯科関連法令
歯科関連の法律には医療法、歯科医師法、歯科衛生士法、歯科技工士法など実は職種によって細かく分かれているんです。
今回の講習会では、
・歯科医師の指示の元、行っていること
・十分な知識と技能、経験があること
・患者さまの不利益になっていないこと
という条件がそろっていれば歯科衛生士も麻酔を行っても良いという歯科衛生士の業務範囲や法律の勉強を行いました。
2.麻酔に必要な知識
麻酔の効果や薬剤について、必要な解剖学などを学びました。
当たり前ですが、麻酔を行うにあたり歯科領域の解剖や使用する麻酔薬の効果についての知識は知っておくべき最低限の内容ですね。
麻酔による影響や、全身疾患との関わりを理解していないと大きな問題が起きてしまう可能性がある為とても重要な知識です。
3.偶発症とその対応
歯科治療において麻酔を行う際に、
・アナフィラキシーショック(アレルギー症状)
・血管迷走神経反射
・過換気症候群
・異物の誤飲、誤嚥
など様々な偶発症のリスクがあります。
もちろん偶発症は起きないに越したことはないのですが、症状や対処方法などを知ることで偶発症が起きた時でもいち早く対応することができます。
4.実習
模型とマネキンを使って麻酔の実技、窒息への対応や心肺蘇生法の実習を行いました。
万が一何かが起きた時の為に対応方法をしっかりと理解しておくこと、またそれを医院でも行えるよう準備を入念にしておくことが大切なのだと感じました。
今回、森谷歯科クリニックの歯科衛生士が臨床歯科麻酔認定衛生士の講習会に参加してきました。
歯医者で行う麻酔、なんとなく行っているように見えるかもしれませんが、その裏には法律やからだの解剖、麻酔薬についての知識、麻酔を行ったときのからだの変化、起こり得る偶発症やその対策などたくさんの知識や技術が必要です。
車の運転のように慣れてしまうと思わぬ事故を起こしたりしてしまう可能性も否定できません。
どんな小さな治療でも何かしらのリスクが潜んでいることを再度認識し直す非常にいい講習会でした。
森谷歯科クリニックでは、事前に問診で全身疾患について伺い、使用する薬剤などに細心の注意をはらいながら麻酔を行っています。
また、緊張や麻酔に対する恐怖心から偶発症が起きてしまうこともあるため、表面麻酔を塗布することで、針を刺す時の痛みを緩和させます。
電動注射器も3台導入されており、コンピューター制御により薬液の注入速度がコントロールされるため痛みが出にくいです。
万が一アレルギー症状などが出てしまった場合は、エピペンという症状を緩和させる薬や、心肺蘇生法の為のAEDも常備されています。
患者さまは安心して歯科治療を受けていただけると思います。
歯科衛生士が患者さまのためにできることを増やしていけるよう、今回の講習会の内容を踏まえたくさんの知識や技術を身につけていこうと思います!
公益社団法人 日本口腔外科学会 認定医
非営利活動団体 日本顎咬合学会 会員
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ILSC即時荷重研究会 理事
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