Director's Dental Blog
公益社団法人 日本口腔外科学会 認定医
公益社団法人 日本口腔インプラント学会 会員
非営利活動法人 顎咬合学会 会員
ILSC即時荷重研究会 理事
千葉県船橋市 森谷歯科クリニック 院長
歯科医師 丸林浩太郎
こんにちは!千葉県船橋市の歯医者、森谷歯科クリニックの院長、丸林浩太郎です。
前回はセミナー受講のご報告をさせていただきました。
今回は、歯やお口の中の感覚についてお話してみようと思います。
≪関連情報≫前回ブログ『セミナーを受けました!~歯科医院で働く上での心構えとは?~はコチラ』
みなさんは歯の感覚について考えたことってありますか?
「感じたことはあるけど、深く考えたことがない」という人がほとんどではないでしょうか。
みなさんが感じたことのある”歯の感覚”とはどのような感覚ですか?
温かい感覚ですか?それとも冷たい感覚ですか?それとも触られている感覚とか押されている感覚でしょうか?
おそらくみなさんは温かいや冷たいではなく、痛い感覚を感じられている人がほとんどではないでしょうか?
というか痛いという感覚以外に感じられている人はいないと思います。
実は歯の神経には痛みを感じる神経線維しかないんです。
つまり歯は温かいも冷たいも触られているも押されているもすべて”痛い”と感じてしまうんです。
ときにはチョコレートなどの甘いものを食べたときに痛いと感じることもあります。
なぜ人間のからだがそのような仕組みに出来ているのかはわかりませんが、”痛み”はからだにとって危険信号ですので、からだの中に直接つながっている口は、刺激を痛みとして脳に伝えることによってからだの中に人間にとって”危険なもの”が入ってこないようにしているのかもしれませんね。
他にも歯の非常に敏感な感覚として「かみ合わせ」があります。
かみ合わせは非常に敏感です。
髪の毛が1本口の中に入ろうものなら違和感を感じるのはもちろん、アサリを食べたときには目に見えないほどの細かい砂がジャリッとなっただけでゲッ!と不快感を感じたという経験は誰もがお持ちではないでしょうか?
このように人間のかむ感覚は非常に精度が高いため、かみ合わせはコンマ何mmという単位で調整をする必要があるのです。
非常に刺激に敏感なお口の中ですが、実は非常に鈍感な部分もあるんです。
≪関連情報≫歯が「キーン!」とすることってありませんか??
≪関連情報≫歯が「キーン!」とすることってありませんか??②
からだの入口である口の中の感覚は敏感であることが求められるように思いますが、実は非常に鈍感な部分もあるんです。
それはどのような点でしょうか。
最近は健康志向が広まり、むし歯、歯周病を予防する予防歯科に力を入れている歯科医院も多くなってきました。
千葉県船橋市の歯医者、森谷歯科クリニックでも患者さまへのブラッシング指導を徹底的に行い、予防歯科の大切さをお話するようにしています。
しかし、まだまだむし歯になってしまい、治療が必要となってしまう方も多くいらっしゃいます。
そして、今現在はむし歯がなくても以前むし歯や歯周病になってしまい、歯につめものやかぶせものをしていたり、残念ながら抜歯することとなってしまい、抜歯後入れ歯を使われている方やインプラント治療を受けた方もいらっしゃると思います。
目に見えないほど細かい砂は敏感に感じ取るのに、つめものやかぶせもの、ひいては入れ歯ほどの大きなものがお口に入ってもある程度の時間が経つとそれに慣れてしまうという非常に鈍感な部分もあるのです。
おもしろいですね。
でも砂利がからだに入ってきても何も感じないのも困ってしまいますし、つめものやかぶせものなどの治療を受けた後、何年も不快感を感じているようでは生活に支障を来してしまいますよね。
そう考えると人間のからだ(口の中の感覚)は非常に都合よくできているなぁと感心してしまいますね。
とはいえもちろん歯科医療従事者はできるだけ患者さんが違和感を感じにくいよう、いろんなことを考えながら治療を行っているということは自信をもって言えますよ!
それでは!
公益社団法人 日本口腔外科学会 認定医
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