Director's Dental Blog
こんにちは!
森谷歯科クリニックの院長丸林浩太郎です(^o^)/
前回は「歯が抜けてしまったらどうしますか?」という内容で入れ歯、ブリッジに続き、インプラントについてのお話をしました。
タイトルにあるように、似た言葉がたくさんありますが、みなさん違いがわかりますか??
今回は『院内感染を防ぐために当院で行なっている院内感染対策』をタイトルにある似た言葉の違いを踏まえてお話ししていきたいと思います(^-^)
まずはタイトルにある5つの言葉「滅菌、消毒、殺菌、抗菌、除菌」のそれぞれの定義を書きますね!
・滅菌:滅菌とは、増殖性を持つあらゆる微生物を完全に殺滅又は除去する状態を実現するための作用・操作(Wikipedia)
・消毒:病原微生物の能力を減退させ病原性をなくすことである。無菌にすることではない(Wikipedia)
・殺菌:病原性や有害性を有する糸状菌、細菌、ウィルスなどの微生物を死滅させる操作のことである(Wikipedia)
・除菌:物理的、化学的又は生物学的作用により、対象物から増殖可能な細菌の数を有効減少させること
・抗菌:菌の増殖を抑制すること
です!
言葉では細かい違いのように感じますが、意味はかなり違っていますね!
では歯科医院で求められるものはどれでしょうか?
もちろん『滅菌』ですよね!
でも残念ながら病院や歯科医院にあるすべてのものを滅菌することはできません!
例えば診療チェアやレントゲン、カルテ、パソコンなどは滅菌することはできません。
なので当院では滅菌できるものは滅菌する、滅菌できないものはディスポーザブル(使い捨て)のものを使うようにしています。
また、当院にはタオルがありません。手を拭くのはすべてペーパータオルで拭いたら捨てます。患者さまの口を拭くのはティッシュです。
診療用のグローブ、紙コップ、エプロンもお口の中に風をシュッシュッとかけるあの器具の先もすべて使い捨てです。
つまり患者さま一人一人、すべて新品のものを使うようにしています(ゴミがたくさん出ますね(^^;))
そしてミラーやピンセットなどの診察器具はもちろん、歯を削るドリル(タービンやハンドピースなど)、歯石を取る器具の先などなどほぼすべてを滅菌しています。
また院内を流れている水までも水道の水をさらに処理して菌の数をぐーんと少なくした非常にきれいな水を使用しています。ゴクゴク飲んじゃっても大丈夫なんです笑
とくに直接患者さまのお口に触れるものに関してはシビアに感染防止対策をしておかなくてはなりません!
むし歯も歯周病も予防が大切だと何度もお話ししてきましたが、医療を提供する側もしっかりと予防を徹底して行なっていくことはとても重要なことですよね!
先日、インプラントの手術を行いました。
インプラントの手術はさらに感染にはシビアになるので、滅菌済みの手袋、滅菌済みのガウンを着て、患者さまの顔とお腹の上には滅菌済みのドレープを掛けて手術をしました!
もちろん手術は無事終わりましたよ(^.^)
今回は滅菌や消毒などの似た言葉の違いと当院での院内感染予防に対する取り組みについてのお話をしました。
今後も患者さまに安心安全な医療を、自信をもってご提供していけるよう日々考えながら院内感染対策を徹底して行っていこうと思います!
それでは(^-^)/
森谷歯科クリニック 院長 丸林浩太郎