Director's Dental Blog
こんにちは!
船橋駅近くの歯医者、森谷歯科クリニックの院長丸林浩太郎です(^o^)/
前回からの続きです。前回は口腔がんとはどんなもので、どんな特徴があるかという内容をお話ししました。
今回は『なぜ口腔がんができてしまうのか?』という内容をお話ししたいと思います。
口腔がんの中では一番頻度の高い舌がんを例にお話ししていくことにします。
まず、なぜそれまで正常だった組織(舌)が“がん”になってしまうのでしょうか。
それは外的刺激を繰り返し受けることによって正常な細胞が異常な細胞になってしまうからです。
みなさんケガをしたことってありますか?擦り傷とか切り傷とか。
このブログを読んでくださっている方はほぼ100%の方がケガをしたことがあると思います(^。^)
ケガが治っていく過程では必ず細胞分裂が起こっていて、それが治ると細胞分裂は元のスピード(普段の代謝)に戻るわけですよね。
だって細胞分裂が永遠に傷を治すときと同じスピードで繰り返されたら傷が治った後ももこもこ皮膚が盛り上がってきたら困りますよね。
指のケガが治ってもずーっと細胞が分裂し続けて、指がどんどん太く大きくなっていったら「おいおいどうなってんだ!?(@_@;)」ってなりますよね。
つまり“がん”は細胞分裂が異常に起こっている状態なんです。
船橋駅近くの歯医者、森谷歯科クリニックではこれを電気のスイッチに例えて説明しています。
電気のスイッチがONのときが細胞分裂が速い速度で起こっている状態、OFFのときが細胞分裂が正常の速度になった状態だとしましょう。
ケガをするとスイッチがONになります。ケガが治るとスイッチがOFFになります。お口の中で言えば、舌に口内炎ができるとスイッチがON、治るとOFFになる感じです。同じ場所で繰り返し口内炎ができるとスイッチがその都度ON、OFF、ON、OFF…と切り替わるわけです。
電気のスイッチをON、OFF、ON、OFF…とパチパチパチパチ…と繰り返し切り替えるとそのスイッチはどうなると思いますか?
そうです。壊れちゃうんです∑(゚Д゚)
電気のスイッチは壊れると電気がつかなくなり、ずっとOFFの状態になってしまうことが多いと思いますが、細胞のスイッチはずっとONの状態になってしまうんです(;゚Д゚)ガクガク…
そうするとどうなるでしょう。
細胞がどんどん分裂して、傷の部分つまり口内炎だった部分が大きくなっていってしまうんです。本来の舌の大きさを超えてもまだまだ大きくなっていってしまいます∑(゚Д゚;)
これが“がん”です。「自律的で制御されない増殖を行うようになった細胞集団」が“がん”です。
やっぱり怖いですよね…(>_<;)
船橋駅近くの歯医者、森谷歯科クリニックでは口内炎を主訴に来院された患者さまには必ずお聞きします。
「口内炎は頻繁にできますか?それは同じ部位ですか?」
とても重要でポイントとなる質問です。
ちなみに“がん”というのは腫瘍なのですが、腫瘍は大きく分けて良性腫瘍と悪性腫瘍に分類されます。
このうち良性腫瘍というのは“がん”ではありません。悪性腫瘍のことを“がん”と呼んでいます。
なので「腫瘍ができた」といってもすべてが“がん”というわけではないので慌てずにしっかりと先生の話を聞くことがとても大切なんですね( ^ω^ )
次回は『なぜ舌がんになってしまうような口内炎ができてしまうのか、それを防ぐにはどうしたらよいのか』をお話ししていこうと思います!
それでは(^-^)/
森谷歯科クリニック 院長 丸林浩太郎