Director's Dental Blog
こんにちは!
森谷歯科クリニックの院長丸林浩太郎です(^o^)/
前回まではあいさつや自己紹介、新しいクリニックの工事の進捗状況をお話しましたが、そろそろ歯の話をしなくちゃと思っていました。
今回は私が7年間在籍していました口腔外科の分野についてお話しますね。
口腔外科とは、むし歯や歯周病の治療以外の顎や口腔領域の外科処置を中心として、その疾病全般を扱う診療科です。
...といわれてもよくわかりませんよね(^_^;)
みなさんが口腔外科を受診するのは親知らずを抜歯するときや顎が痛いときではないでしょうか?
他にも口の中にできものができたり、事故やケガなどで口を切ってしまったり、あごを骨折してしまったりした時も口腔外科を受診することが多いです。
上記のほかにまだまだ扱う内容は多くありますが、今回は口腔外科で最も扱うことが多いと言ってもいい「親知らずの抜歯」についてお話します。
みなさんは「親知らずの抜歯」ときいてどんなことをイメージしますか?
とにかく痛い!怖い!腫れる!大きな病院じゃないとやってもらえない!というのが多いのではないでしょうか?
いずれにしてもマイナスのイメージが多いですよね。
そもそも親知らずというのは必ず抜歯しなきゃいけないものなのでしょうか。
答えは「NO!」です。
ただし他の歯と比べると、「抜歯したほうがいい」となることが多いのは確かです。
では、なぜ親知らずは「抜歯したほうがいい」となることが多いのでしょうか。
親知らずは上下左右に1本ずつ生えてくる、前から8番目の歯です。俗にいう12歳臼歯のさらに奥に生えてきます。個人差はありますが、だいたい18~20歳ぐらいで生えてきます。
ですので、私たちは親知らずを「右下8番」とか「左上8」などと呼びます。
親知らずは一番奥に生えているので、とにかくハブラシが届きにくく、うまく磨けないことが多いんです。
そのためむし歯にもなりやすく、歯茎も腫れやすい状況になってしまいます。
ほかの歯はひとつもむし歯がないのに、親知らずにだけ汚れがべったりついていたり、大きく穴が開いてしまっているなんてことはよくあることです。
そして実は親知らずは食事をするときにはあまり役に立っていないとも言われています。
また、まっすぐに生えずに横を向いて生えてきた、なんてことも多いですね。
つまり、
磨きにくい(むし歯になりやすい)
+役に立っていない
+横を向いて生えてくることも多い
=抜歯になりやすい
となるわけです。
とくに横を向いて生えてきてしまっている親知らずはほとんどの場合、抜歯をおすすめしています。
たとえその親知らずがむし歯になっていなくても、抜歯をおすすめしています。
それは、親知らずが横を向いて生えている多くの場合で、その手前の歯との間に食べかすが詰まりやすく、親知らずの手前の歯がむし歯になってしまうことも多いからです。
親知らずの手前の歯(=12歳臼歯)はとても大事な歯で、歯医者さんはとにかくそれがむし歯になってほしくない!(>_<)と考えているのです。
横を向いて生えてきてしまった親知らずを抜歯すれば、手前の歯との隙間に食べかすも詰まらなくなりますし、親知らずの手前の歯の奥の面も歯みがきができるようになりるので、よりむし歯になりにくくなります。
このように親知らずの手前の歯がむし歯にならないように!という目的で親知らずを抜歯するということも多くあります。
では逆に親知らずでも抜歯をしなくてもよいケースはどのようなケースでしょうか。
それは上記以外の場合です。
つまり、
・まっすぐ生えていて、むし歯にもなっていなくて、歯みがきが上手にできている場合
・骨の中に完全に埋まっている場合
です。
なかなか厳しい条件かと思いますが...
あなたの親知らずはどんな状態ですか?
まっすぐ向いていますか?
上手に歯みがきができていますか?
当院では大学病院など大きな病院の口腔外科を受診しなくてもほぼすべての親知らずの抜歯が可能です!
ご心配な方はお気軽にご相談くださいね!(^-^)b
森谷歯科クリニック 院長 丸林浩太郎