Director's Dental Blog
公益社団法人 日本口腔外科学会 認定医
非営利活動法人 日本顎咬合学会 会員
公益社団法人 日本口腔インプラント学会 会員
ILSC即時荷重研究会 理事
千葉県船橋市 森谷歯科クリニック 院長
歯科医師 丸林浩太郎
歯科医師 丸林有紀子
こんにちは。船橋駅近くの歯医者、船橋森谷歯科クリニック歯科医師の丸林有紀子です。
前回は内服薬の副作用によるお口の中の症状についてお話ししました。
今回は「キシリトール」についてお話ししたいと思います。
ガムやチョコなどのお菓子に入っていることが多く、最近はTVやCMなどでも目にすることが増えていると思います。
何となく歯にいいものという印象はあるけれど、結局どんなものなの?という方も多いのではないでしょうか?
キシリトールは代替甘味料の1つで、糖アルコールに分類されます。
樹木や植物を原材料とする天然の甘味料です。
いちごやカリフラワー、ほうれん草などの野菜や果物にも含まれています。
また、人間の体内でも1日に10〜15g作られています。
人工的に作られたキシリトールもあり、お菓子などに使われていますが、成分は自然由来のものと同じなので安心して摂取出来ます。
①砂糖より血糖値を上がりにくくする
砂糖と同じくらいの甘味がありますが、キシリトールのカロリーは砂糖の約75%です。
血糖値が上がりにくいため、糖尿病の患者さまの食事の甘味料として使われています。
②唾液の分泌を促してくれる
キシリトールの甘さが唾液の分泌を促します。また、ガムを噛むことによっても分泌が促されます。
唾液はお口の中をきれいにしてくれる効果(自浄作用)があるのでむし歯になりにくい口腔内環境を作ります。
③むし歯予防に最適
キシリトールはミュータンス菌が利用出来ないため、全く酸を作りません。また、酸の中和を促進する働きもあります。
酸によって歯の表面が溶けた状態(脱灰)になっても、カルシウムやリンが歯の表面に戻って脱灰した歯を修復してくれることを「再石灰化」と言います。キシリトールは再石灰化を促す働きがあります。
キシリトールには虫歯になりにくい効果がたくさんあるので積極的に活用することをおすすめします。
1日に5~10gのキシリトールを3~4回に分けて摂取するとむし歯予防効果が期待できると言われています。
キシリトールガムで考えると4個~8個を3~4回に分けて食べると効果的です。
出来ればキシリトールが50%以上含まれているものを食後に噛むことをおすすめします。
(小さなお子様にはキシリトールタブレットもあります。)
上記のような摂取方法を2~3か月以上継続することで細菌比率の変化が起こると言われています。
(過剰な摂取で下痢などの症状が出る場合もあるのでご注意下さい。)
キシリトールは補助的に使用するものなので、普段からの正しい歯磨きが出来ていないと効果は得られにくくなってしまいます。
歯磨きの仕方やキシリトールの摂取量に注意しながら歯科医院での定期検診を受けることがお口の健康維持にはとても大切です。
船橋森谷歯科クリニックでは患者さま1人1人に担当歯科医師、担当衛生士がつき、むし歯や歯周病予防のために効果的なクリーニングや歯みがき指導を行っております。
わからないことがございましたら、いつでもお問い合わせください。
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