Director's Dental Blog
公益社団法人 日本口腔外科学会認定医
公益社団法人 口腔インプラント学会会員
ILSC 即時荷重研究会理事
千葉県船橋市 森谷歯科クリニック
院長 歯科医師 丸林浩太郎
こんにちは!千葉県船橋市の歯医者、森谷歯科クリニックの院長丸林浩太郎です。
前回までは3回にわたり、インプラント周囲炎についての内容を書かせていただきました。
今回からは『うがい薬』について書いていこうと思います。
みなさんは歯みがきの前後にうがい薬を使いますか?
みなさんは普段どのようなうがい薬を使用してますか?
うがい薬と言っても種類も豊富で一体どれを使ったらいいのか迷ってしまいますよね。
とくに最近は新型コロナウィルス感染拡大に伴い、手洗い、手指消毒を徹底する意識が世界中で高まっていると同時に、感染予防の観点ではお口のケアをしっかりと行うことも大切であることが注目されてきています。
歯医者さんで歯石をとってもらったり、むし歯を治療することはもちろん大切なのですが、最も大事なのは『セルフケア』です。
そのセルフケアでもよく使用されているうがい薬。大きく分けて2種類に分けられます。
1つは洗口液、もう1つは液体歯磨(液体ハミガキ)です。
市販で売られているうがい薬のボトルの背面にそれぞれ記載がありますので確認してみましょう。
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『洗口液』とは、その名の通りお口を洗浄するお薬なのですが、これは歯みがき後に使うものです。
おそらく多くの方が歯みがきのあと水でうがいをして、そのあと最後に洗口液でうがいをしてさっぱりするといった感じではないでしょうか。
洗口液の使い方としてはそれが正解です。
洗口液は歯みがきでしっかりと歯垢(プラーク)を落とし、水でゆすいだあと洗口液でうがいをすることで、歯の表面をコーティングして汚れが付着しにくくする効果があります。
洗車した後、カーワックスでコーティングすることで水をはじいたり、汚れが付きにくくなるのと同じです。
『液体ハミガキ』は洗口液とは使用方法が異なり、歯みがきをする前に使用するものです。
液体ハミガキとジェル状の歯磨剤を混同している人も多くいますがこれらはまったく別物です。
液体歯磨(液体ハミガキ)は歯みがきの前に使用することで、歯に付着した汚れを浮かせて除去しやすくする効果を期待するものです。
洗口液と液体歯磨(液体ハミガキ)、同じうがい薬として販売されていますが、実は使用するタイミングがまったく違うんですね。
洗口液を歯みがき前に使用しても効果は得られませんし、液体歯磨(液体ハミガキ)を歯みがき後に使用してもその効果を得ることはできません。
現在ドラッグストアでもたくさんの種類が販売されているうがい薬。
どんなものにでも言えることですが、その効果をしっかり発揮させるためには使用方法を確認し、間違わないようにしなくてはなりませんね。
あなたはうがい薬の使用方法、間違っていませんか??
公益社団法人 日本口腔外科学会認定医
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ILSC 即時荷重研究会理事
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