Director's Dental Blog
公益社団法人 日本口腔外科学会 認定医
公益社団法人 日本口腔インプラント学会 会員
非営利活動法人 日本顎咬合学会 会員
ILSC即時荷重研究会 理事
千葉県船橋市 森谷歯科クリニック 院長
歯科医師 丸林浩太郎
こんにちは!千葉県船橋市の歯医者、森谷歯科クリニックの院長丸林浩太郎です。
前回は森谷歯科クリニックの新しい歯科衛生士について紹介させていただきました。
≪関連情報≫前回のブログ「新しい歯科衛生士が入りました!」はコチラ
今回は入れ歯についてです。
入れ歯を使用している方はたくさんいらっしゃいますが、その多くの方はすべてに満足して使っているとは限りません。
患者さんからの入れ歯に対する不満は以下の3つが多いです。
・入れ歯がゆるい、外れやすい
・痛くてつけていられない
・入れ歯と歯茎の間に食べ物がつまる
どれも食事に支障をきたすような問題だと思いますが、こういった不具合を感じたときにみなさんはどう対処していますか?
≪関連情報≫抜歯後の治療についてまとめてありますはどんなものがある?
みなさんは上記の悩みに対してどのような対処をしているのでしょうか?
・外れやすいけどそのまま何とか使っている
・つけると痛いので食事の時だけ我慢して使って、それ以外のときは外している
・食べ物がつまるが、とりあえずそのまま使って、食後に洗浄している
といった具合ではないでしょうか?
つまり患者さんご自身で何か対策ができている方はあまりいないというのが実際ではないでしょうか?
あたりまえですが歯医者さんに行けば対処してもらえます。
歯医者さんが行う入れ歯の対処法としては以下の内容の場合がほとんどです。
・入れ歯がゆるく外れやすくなった場合は、入れ歯のバネを曲げて調整する
・入れ歯が当たって痛くて使えない場合は、当たっているところを削ったり、かみ合わせを調整する
・入れ歯と歯茎の間に物がつまりやすい場合は、入れ歯の適合をよくする処置を施す
実は内容としては非常にシンプルなんです。
「入れ歯の調整って意外に簡単そう!」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし入れ歯の調整はそんな簡単なものではありません。
とくにかみ合わせの調整は患者さん自身ではほぼ不可能であることはわかっていただけると思います。
たまにですが、入れ歯がゆるかったため患者さん自身でバネを調整してしまう方がいらっしゃいます。
しかし、少なくとも私が歯科医師になって患者さん自身でバネの調整をしてうまくいった方は一人もいません。
実は入れ歯のバネの調整は想像以上に繊細で細かい作業なのです。
現状からきつくしたのか、ゆるくしたのかは目で見てもわからない程度の範囲で調整します。
入れ歯のゆるさやきつさを歯医者が手の感覚で判断し、それをどれぐらい締めるのかまたはゆるめるのか、これもまた歯医者の手の感覚で調整しています。
歯と歯茎の間に物がつまりやすい場合はドラッグストアなどに売っている入れ歯安定剤を使えば一時的には入れ歯が安定し、それによって物がつまりやすいという不具合も解消されることもあると思います。
しかし、これは手間もかかる割に一時的な解消に過ぎず、根本的な解消にはなっていません。
入れ歯については残念ながら不具合を感じながら使っている方が多いように感じます。しかしそれを解消するためにはやはり歯医者さんに行ってその原因をつきとめて根本を解消しなければ改善しないと思います。
また入れ歯の調整の内容自体は非常にシンプルではあるものの、技術的には非常に繊細な技術が必要なのです。
とくに入れ歯のバネはほとんどの場合、使っているうちにゆるくなってきてしまい、どうしても定期的に調整が必要になってきます。
「自分でやってしまえ」が一番危険です。
わざわざ歯医者さんに行って調整してもらうのが多少面倒くさい感じがしてしまうこともあると思いますが、それが一番確実でちょうどいい具合に調整してもらえるのも事実です。
不具合が多いこともある入れ歯ですが、しっかり調整して安定した使いやすい入れ歯でおいしい食事をしていただだきたいですね!
それでは!
公益社団法人 日本口腔外科学会 認定医
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