Director's Dental Blog
こんにちは!
森谷歯科クリニックの院長丸林浩太郎です(^o^)/
前回と前々回は知覚過敏についてのお話ししました。
なぜ歯がしみるのか、しみたときの治療法はどのようなものがあるのか、しみたときの対策などをお話ししました。
今回は、聞きたいけどなかなか聞きにくい、お金にも関わるお話をしようと思います。
みなさん保険診療、自費診療(保険外診療)、自由診療ってご存じですか?
「保険診療は保険がきく治療で、自費診療は高い治療でしょ?」
ん~~、正解といえば正解…~_~;
大正解!というわけではないです。むしろ△といったところでしょうか。
保険診療は保険がきく治療です。お金に関しては。
自費診療(保険外診療)は文字通り保険がきかない治療(患者さんが治療費の100%を負担する治療)です。お金に関しては。
そして自由診療というのは、歯医者さんが好きな材料、技術、薬剤を使った治療のことを指します。
保険診療というのは、私たちが患者さんの歯を治療する際に、国が「この材料、技術、薬は使ってもいいですよ」と認めている材料を使った治療です。
つまり「国が認めた材料、技術、薬を使うのなら、治療にかかる費用の一部を国が負担してあげますよ」というものです。
では自由診療とはどういうことでしょうか?
だいたい予想がつくと思いますが、保険診療の逆です。
「治療に使う材料、技術、薬は好きなものを使っていいですよ、でも国が認めていない材料を使うのであれば、治療にかかる費用は1円も負担しませんよ」ということです。
分類するなら、自由診療の中に保険診療と自費診療があるといった感じでしょうか。
歯医者さんが好きな材料や技術、薬を使って治療したら、たまたまそれが国に認められていた治療法だった、たまたまそれが国に認められていない治療法だった、ということです( ˘ω˘ )
ところでみなさんは医療費は何割負担ですか?3割ですか?1割ですか?
3割負担の方は7割を、1割負担の方は実に9割を国が払ってくれているということなんです!
つまり、保険診療を受けた場合、実際にかかる費用の7割引きや9割引きで治療を受けているということができます。
ありがたい話ですよね!( ˘ω˘ )
対して自費診療は10割負担なので、言ってみれば正規の値段で治療を受けていると言えるでしょう。
これでは「自費診療は費用が高い!」と思われてしまうのも無理ないですよね。
みなさんは自費診療を”特別なもの”だと考えてはいませんか??
自費診療といえば、セラミック治療や矯正治療、インプラント治療、ホワイトニングなどいろいろと思い浮かぶものもあると思いますが、私はむしろ保険診療が”特別なもの”だと考えています。
どういうことかというと、歯の治療に使う材料にはたくさんの種類があります。
でもその中のほんの一部の材料だけが保険のきく材料として国に認められたのです。その他大勢の材料は国に認められなかったのです。
どうですか?そう考えると保険診療って特別だと思いませんか??
ではなぜその他大勢の材料は認められなかったのでしょうか?
それはそもそも論になりますが、歯の治療というのは「ものを噛めるようになる」というのが最低目標なんです。ですので、国の考えとしては「見た目をきれいに」だとか、「治療したあとむし歯になりにくいように」だとか、そういう「ものを噛めるようになる」以外は治療の目的には入っていないのです。
もちろん7割、9割の治療費を負担してくれているわけなので、文句は言えないわけですが…(-_-)
では自費診療に使われている材料というのは「ものが噛めるようになる」以外にどのようなメリットがあるのでしょうか。「見た目をきれいに」「治療したあとむし歯になりにくいように」以外にもメリットがあるんです!
そして一般的に自費診療は保険診療よりも費用が高い場合がほとんどですが、本当にそれだけの費用を払ってまで自費診療を受けるだけのメリットがあるのでしょうか。
次回はそのあたりをもう少し掘り下げていきましょう!
新クリニック建設の進捗状況ですが、ほとんど完成近い状況になってきましたよ
内装についてはテレビの設置やスタッフルームのテーブルや院長室のパソコンデスクなど、外装については看板の設置や駐車場や植栽などの外構工事を残すのみとなってきました。
写真は受付、待合室です。
これまで半年間、仮設診療所で使っていた器材も新クリニックに引越しして、まだまだ中はごちゃごちゃしていますが、早めに片付けて、診療ができる体制を整えていきたいですね!
それでは(^-^)/
森谷歯科クリニック 院長 丸林浩太郎